どうもこじらです。
今回も不調を脱出したときに気付いたことの話です。備忘録的な意味合いも含め書き連ねていきます。
肘固定は都市伝説
「ダーツは肘を固定するものである」
もはやこれは都市伝説だと思います。誰の主張なのかは分からないけど、このフレーズだけは知ってますよね。
ダーツに触れていれば一度はこの主張に出会うと思いますが、これは間違いです。というか、ものすんごく語弊があります。
肘を固定させてパフォーマンスが上がるはずがない
身体の部位を意識的に固定させてパフォーマンスが上がるなんて普通に考えてあり得ないです。
他のスポーツで当てはめると「マラソンは腕を振らないで走ったほうがいい」「野球のバッティングは腰の位置を動かしてはならない」みたいな感じになると思います。
他のスポーツで身体の部位を固定しろなんて話聞いたことありますか?私は一回もないですね。
ダーツは動作が小振りな分身体を固定することのやばさには気付きにくいですが、ニュアンス的にはこういうこと。
身体の部位はそれぞれが連動して動く
最近の記事で何度も言ってますが、人の身体の部位はそれぞれが連動して動きます。
私たちは生まれてから現時点まで身体を操り続けてきました。その過程で「身体の部位を連動させて動かすと効率よく動かすことができる」と感覚的に理解しています。
そう、自分の身体を感覚的に操ることに関しては私たちはスペシャリストなんです。
意識して無理やり肘を固定させてダーツを投げようとしたら、身体は違和感を察知します。
身体は「それまでの経験で培われた感覚」に反する動きを命令されると、どう動けばいいのか分かりません。
自分の意識と身体(正確には身体を動かす脳)の意思疎通が取れなくなると、身体は拒絶反応を起こし最悪の場合イップスになります。
経験したことがある人なら分かると思いますが、あの状況はまじでやばいです。階段の上がり方を忘れるくらい異常な状況です。
自分の意識と身体はこれまでずっとコミュニケーションを取って良好な関係を築いてきたのに、「自分の意識」がいきなり頭おかしいことを言ったせいで、「身体」が関係を断ち切ったような、そんな感じがします。
ちょっと例えが臭いですかね?w
プッシュとスイング
「プッシュタイプ」「スイングタイプ」という分類ってありますよね。
この分類に沿って「よっしゃ!自分はプッシュタイプの投げ方で投げよう!!」と考え、意識するのは危険すぎると思います。
そもそも傾向の話
そもそも、プッシュ、スイングというのは傾向の話です。100%プッシュ、100%スイングの人なんていません。
プッシュ3:スイング7みたいに割合として表すものです。
肘を固定させるかどうか
プッシュ、スイングというのは肘を動かすか、肘を固定させるかによって分類されます。
肘を動かしながら投げたらプッシュ、肘を固定させながら投げたらスイングということになります。
認識間違ってたらスマンボウ(☝ ՞ਊ ՞)☝
意識するのではなく勝手になるもの
プッシュ、スイングは意識するものではなく、勝手になるものであると思っておくと認識を誤らないと思います。
肘が動く人はダーツを初めて投げたときから動いていますし、動かない人は初めて投げたときからほとんど動いていません。
そのため、人によってプッシュ、スイングの傾向はたしかにある訳ですが、わざわざ意識するようなものではないです。
まぁ、初めてダーツを投げたときに「ダーツの投げ方はこんな感じだ」という先入観を持っていたせいで、最初から感覚に合わない動きをしてしまう人もいます。そういう人は一旦意識する期間を設けて矯正するのもアリかもしれませんが。
主観と客観で捉え方が異なる
自分のプッシュスイングと他の人のプッシュスイングは捉え方が違います。
自分のことはプッシュ、スイングの分類を感覚で捉え、他の人のことは見た目で捉えがちです。
自分自身のことは見た目では捉えていないというのがポイントです。
自分がプッシュ寄りの投げ方をイメージしていても、見た目ではスイング寄りになるということは当然に起こります。
このギャップを埋める必要はありません。
プッシュ寄りの動きをイメージしたほうが上手く投げられるならそっちの方がいいです。
4スタンス:Aタイプの場合も同様
4スタンス理論のAタイプは肘を固定させ、スイング寄りの投げ方が合うというのが通説です。
これも語弊があって、正確に表現するとしたら「Aタイプは肘をある程度固定させた見た目をしていて、スイング寄りの投げ方に見える」という感じ。
感覚ではプッシュでいいんです。肘も動いていいんです。
ただ、見た目ではスイング寄りになってて肘は固定されるように見える人が多いよって。
まとめ
今回はプッシュスイングの話を深掘りしてみました。
ちょっと難しい部分もあったかと思いますが、色んな視点から色んなパターンを見る必要があるので、これくらいは掘らないと誤解させてしまうと思いました。
まぁざっくりまとめると、「肘もプッシュスイングも特に意識することはないから、変な意識に傾倒しないように気を付けてね。あと、自分のフォームは動画で撮って判断してね。」って感じかな。
今回の話は以下4つを念頭に置いて把握してもらえればより良いと思います。
- 技術を会得するには間違った経験を積むことも重要
- Bフラ安定を目指す人と世界一を目指す人では同じダーツでも適用される理論が違う
- 学習は基本的に邪道
- 感覚を人に伝えるのはほぼ無理
→短期間で上達した人から学ぶのは危険すぎる〜情報リテラシーの話〜
→何かを極める経験はまじで大事だって話
こじらでした
じゃ
コメント