新型コロナでの安倍叩きについて〜情報リテラシーの話〜

生きる上でのノウハウ

どうもこじらです。

 

最近は新型コロナの情報で持ち切りですよね。

言い方は悪いですが、新型コロナウイルスは1つのコンテンツです。

ある意味、私達は新型コロナウイルスというコンテンツに熱中しています。

 

人間は本能的に、危機感が原動力となって頭を働かせたときに最も集中力が上がると思います。

「こわい!どうしよう!」って場面です。

「正しく恐れる」が重要な理由はここでしょう。

 

情報リテラシーがないと間違った方向に頭を使ってしまい、視野が狭い発言をしてしまいます。時にはそれが原因の一つとなり人の命が失われてしまう可能性だってあります。

前置きが長くなりました。今回は新型コロナウイルスの情報を漁っているときに感じたことの話です。

 

謎のアベコール

新型コロナウイルスと安倍総理を紐付けて意見している人がたくさんいます。

 

「日本の政府は何をやっても行動が遅い!アベは何をやってるんだ!」

「日本は検査数が少ない!世界からのアベの信用は下がる一方だな!」

「志村けんを殺したのはアベだ!」

 

いやもう、どこまで本気で言ってるんだろう…。

 

政府=安倍総理っていう認識なんだろうか…。

日本=安倍総理っていう認識なんだろうか…。

 

頼むからネタであってくれ…。そしてこれらの情報を見たすべての人もネタであると認識していてくれ……。

 

 

情報リテラシーが低い人は見えるものからしか情報を得ようとしない傾向にあります。

一旦、「自分が安倍総理の立場だったらどうしたか」を考えて欲しいものです。

自分が総理大臣だった場合を考えてみて欲しい

自分が仮に、日本という1億2000万人の国民のトップに立ち、経済をコントロールしつつ、治安を維持しなきゃいけない立場になった場合、すぐに決断を下すことができますか?

当然責任は自分にあります。

周りの全ての人間が自分の顔と名前を把握しています。この国に逃げ場はありません。

その状況で、あなたは様々な事柄の最終判断を煽られます。

 

例:産業をストップさせるべきか

「できる限り産業をストップさせ、人の流動を抑えるべきだ」という医療の専門家の意見を聞いたとします。

こう聞くと「あーそうだな。感染を抑えて国民の命を守るのが先決だよなぁ。」と思えてきます。

 

片や、経済の専門家から「産業の停止は莫大な経済的打撃を生む。不況に関連して発生する死者数は、新型コロナ感染に伴う死者数を大きく上回る可能性が高い。」と言われたとします。

今度は、「えぇ…じゃあなるべく産業は動かしたほうがいいのかなぁ……。」と思えてきます。

 

はい、判断してください

新型コロナの感染者増加による被害と、経済的打撃による被害のどっちのほうが大きくなるか、

来を予測してください

 

新型コロナは新しいウイルスで、情報が少ないです。専門家は意見を言いますが、責任は取ってくれません。

 

仮に、

新型コロナの被害>経済的打撃による被害

になるのが判断を迫られた時点での未来だとします。

 

この場合は、産業の停止を判断するのが正解ですね。

あなたは未来を的中させ、見事英断を下すことができました。

 

しかし、国民はこう言うでしょう。

「お前は無能だ。」

「だから産業の停止はするべきじゃなかったんだ…。」

「お前は人の命を奪ったんだ。その自覚はあるのか?」

 

なぜ国民はあなたを責めるのでしょうか?

理由は、経済的打撃による被害が発生したからです。

 

新型コロナ感染による被害は抑えられたので、産業を停止させない判断を下した場合の被害は誰も分かりません。

つまり、どんな判断を下しても、判断を下した時点で国民から責められることは確定しているということです。

 

そして、実際のあなたは責める側である国民の立場にあるという訳です。

現実はもっと複雑な状況だと考えれる

上の例では、話をシンプルにするために情報を削ぎ落としています。

現実は、利権に関わる話、政党の勢力、家族の身の危険、世論などもっとたくさんの情報があるはずです。

 

総理大臣という職には、私達国民には到底理解できない悩みがあると思います。

「総理大臣にならないと分からないことは何なのか」これは考えても分からないことがほとんどでしょう。

 

これらから分かること

得られる情報は極わずか

私達の目や耳に情報として入ってくる内容はごく僅かです。

しかも、その情報が正しいかは分かりません。

 

正しいかの検証には時間がかかりすぎます。すべての内容を検証し正当性を判断するのは現実的ではありません。

世の中の情報はサンプリングされたものである

この世の情報は、その情報の発信者の都合で作り上げられていることがほとんどです。

 

「こう言えば自分に利益があるな😊こう言っておこう😊」とか、

「自分は医療の専門家😊専門家としてはこう思う😊」と、何かの分野に傾倒した意見とか。

 

この世の情報は「正しいけど間違っている」というものがほとんどです。

悪意があるかに関係なく。

 

原因は複数あるのが普通

1つの原因から1つの結果が導かれることは少ないです。

大体は複数の原因から原因が連鎖したり、複数の原因が集約されたりしています。

 

「志村けんを殺したのはアベだ!」

たしかにそれも原因の一つかもしれません。

 

ただ、切り取り方が良くないんですよね。

見方を変えれば、自民党を選んだのは国民なので国民にも原因はあります。

他にもたばこ、肺炎、高齢など別の原因もたくさんあるでしょう。

まとめ

情報は自分の耳や目に入ってきた時点でたくさんのノイズが乗り、原型を留めていないことが多いです。

 

そのため、「情報は想像で補うもの」と考えておくべきだと思います。

  • 情報の発信者の置かれている状況
  • 人相
  • 利害関係

等を想像すればノイズは多少取り除くことができます。

 

まぁ、それでも間違った答えを導いてしまう可能性は十分にあります。

それだけ情報を正しく活用するというのは難しいことです。

 

ただ、「自分は情報リテラシーがない」と思っておくことで、比較的正しく活用できるんじゃないかなとも思います。

今回の主張は「情報活用能力を高めて正しい批判をする努力をするべきだ」という感じでまとめます。

 

こじらでした

じゃ

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