もしかしてだけど、結構みんな感情欠落してる…?

現代哲学

どうもこじらです。

 

「感情が欠落してる人」って聞くと、多くの人が犯罪を犯すようなやばい人を想像されるかもしれません。

でも私は最近、みんな何かしらの感情が欠落していて、欠落しているほうが普通なんじゃないかと思い始めています。

同時にこの考え方って結構大事なんじゃね?とも思い始めているので、今回はその辺の話を少ししていこうかなと思います。

感情が欠落してるのが普通と思い始めた理由

大人の教養TV 2nd

「感情欠落してるの普通じゃね?」と思い始めたのはYouTubeで動画を見始めたのがきっかけです。

 

そのチャンネルは「大人の教養TV 2nd」という、本家「大人の教養TV」の裏側や小話、そして演者であるドントテルミー荒井さんがどういう人かが分かるチャンネルで、個人的には本家よりも面白くて最近よく観ています。

 

その中の「精神病院に行ってきました」という動画です。

一時間近くありますが、私のブログを読むよりかは何倍も価値があるので暇な人は観てみてください。

精神病院に行ってきました

 

この動画ではドントテルミー荒井さん自身が生きづらさを感じていることを語っており、服を選ぶのがひどく苦手だったり、並んでいる列を認識できなかったり、あと無駄だと思えることが苦手だったりと色々と興味深いエピソードを紹介してくれています。

その中でも36:34頃のエピソード、子どもの頃にサッカーボールを手でついている女の子に「それそうやって遊ぶやつじゃないよ」って注意して泣かれちゃったけど、泣いた理由がよく分からなかったって話は特に分かりやすく興味深いなと思いました。

 

私自身は、人の感情の、特に負の部分を理解するのは結構得意だと思っていて、「女心?たぶんその辺の女の人よりおれの方が女心分かってるよ」と思っているくらい人の感情には敏感なので、女の子が泣いてしまった理由は大体分かります。

(まぁ、理解した上で相手が嫌がることをすることもあるんですが、優しくすることが最適解にならないことも多いんよな)

 

泣いてしまった理由が分かるというより、その時の詳細な状況やドントテルミー荒井さんの口調は分からないけど、考えられるパターンがいろいろ思い浮かぶから、そのうちのどれかだろうということは分かる、といった感じですかね。

 

まぁ、子どもの頃に経験のなさから失敗をしてしまうことはよくあることで、誰でも何かしら思い当たるものがあると思います。ただそれを言語化して人に話す機会は少ない訳で。

 

そんなドントテルミー荒井さんですが、感情が分からなくてもパターン記憶とIQの高さである程度カバーできていると心理士の人に言われたそうで、それもまた興味深い。

 

詳細については後で掘ろうと思うので一旦この辺で。

 

キウイの酸っぱさ

私の身の回りでも「感情欠落してるの普通じゃね?」と思う機会がありました。

 

それはキウイを食べているとき、私はほとんど酸っぱいと感じないのに、私の彼女はめちゃくちゃ酸っぱそうにしていたときです。

 

「え、味覚ってたしかに人によって差があるのは知ってるけど、そんなに差があることある???」と思いました。

多分これは、流石に私の味覚の方が正常。……多分。

 

酸っぱいよりも舌がピリピリするが先に来るというか、酸っぱいって言われるとたしかに酸っぱいなって思うというか。

 

いやこれ私の味覚が変なのか…。

うーん不服。

 

もちろん味覚と感情は別のものですが、どちらも人に当然に備えられているものと認識されている点では共通していると思います。

逆に考えると、味覚にこれだけの差があるのに、感情には差がないと考える方が不自然ですよね。

 

ってことは、味覚にも感情にも似たような性質があって、感情にもこれだけの差があると考えるべきなはず。

男には「かわいい」の感情がない?

中高生の頃に雑学が大好きで色々調べていた時に、男には「かわいい」の感情がないというものを見たことをここ最近思い出しました。

 

↓ググってみたら知恵袋で質問している人がいました。(この雑学知った時期と投稿日時、だいたい一致するな🤔)

男の人には可愛いという概念がないというのは本当ですか?可愛いというのは女性的な発想で男には可愛いという発想は無い、と同僚の男性が言います。... - Yahoo!知恵袋
男の人には可愛いという概念がないというのは本当ですか?可愛いというのは女性的な発想で男には可愛いという発想は無い、と同僚の男性が言います。 子供が可愛いとか、ペットが可愛いとか、愛おしいというのは女性にしかないのですか? 高校3年生♂男です普通にかわいいと感じる感情はありますよ猫とかめっちゃ好きですもん(*^ω^*)猫...

 

中高生の頃の純粋な私は「そうなんだ!男はかわいいって感情ないんだ!!!」と思っていましたが、今では歳相応の経験値を得ていて、それが正しくないことは理解していますw

 

ただ、全くの間違った情報ではなく、部分的に正しいと思ってます。

多分、“男の人は『かわいい』の感情が弱い場合が多い”といったニュアンスなんだと思います。

 

猫は大好きですが、女の子の「かわいい~!!!」みたいな感覚は分かりません。

「猫ってかわいいよね」って言われたら共感できますし、かわいいなとは思いますがそれ止まりというかなんというか。

かわいいってより、

猫!猫は友達!仲良くなりたい!触りたい!

って感じなんです。

 

猫は友達です。

尊敬の対象です。

距離を詰めるときは失礼がないように対応しましょう。

 

 

でも男の人でも「かわいい~!!!」ってなってる人もいるんですよね。

うーん興味深い。

 

感情の性質について

という感じで、感情は結構人それぞれなんだろうなぁと思い始めた訳ですが、ここまでの情報で”感情”というものについて少し整理しようと思います。

 

感情は”ない”ではなく”弱い”と捉えたほうが良さそう

この記事の書き出しの部分では「感情が欠落している」といった表現をしていましたが、この表現は正確ではないと思いました。

感情が”ない”と言えるほど欠落している人は稀で、ほとんどは弱いだけで、解像度が低いだけなんだと思います。

 

私もキウイの酸っぱさは分かりますし、かわいいという感情も全くない訳ではないと思います。

 

ドントテルミー荒井さんが女の子を泣かせてしまったときも、まじでまったく分からなかったって訳ではないと思います。

納得できるほどの理由がはっきりしなかっただけで、女の子に理由を言語化してもらっていたら多少なり理解できたはずなので。

泣かせた上で理由説明させようとしてたらそれこそやばいやつですがww

 

なので、ただその感情が弱すぎて薄すぎるだけなんだと思います。

 

弱い感情は別で補える

ドントテルミー荒井さんの「感情をIQで補っている」という事例は分かりやすいですが、弱い感情を他の何かで補っているパターンは結構多いんじゃないかと思います。

 

ただ、それを証明するのは難しいんですけどねw

色盲の人が赤を黄色と認識した場合、その人にとっての赤は黄色です。

信号というリトマス試験紙があれば、赤が黄色でないことを理解できることが可能なわけですが、感情を比較して理解するのはすごく難しいことです。

 

私が持つ「かわいい」と、あなたが持つ「かわいい」が一致するかどうかを比較するのって難しいですよね。

しかも自分の何の感情が弱いかを知る機会は少ない訳で、そもそも何の感情を比較するかのあたりすらつけづらいため、その辺が余計に話を難しくします。

 

ただ、女の人の「かわいい~!!!」は私が持つ「かわいい(重低音)」とは質が異なることは確かなわけでw

感情の性質が一致しない以上、感情という複雑なものが単一の性質を持つわけがなく、他の感情がその感情と紐づいて絡み合っていると考えたほうが自然です。

 

私の猫に対する「かわいいってより、友達って感じかな」っていうこのニュアンスが一般的なのかは知りませんが、これはかわいいっていう感情が弱くて別の感情で補っている節は少なからずあるんだろうなーと思います。

 

分からなすぎる感情は補完できない

弱い感情は補完できる訳ですが、流石に弱すぎる感情は補完できないんだと思います。

何故そう思うか。それはそう考えたほうが自然だからです。

 

私は何かにハマると自分の限界を知りたい、もっと上手くなりたいと思いますが、これが分からない人が結構多いんですよね。

私自身は純粋な気持ちで「もっと上手くなりたい!その先の景色を見てみたい!」と思っているのに、「実力を自慢したいだけなんでしょ?周りに褒めてもらいたいんでしょ?」といったニュアンスのことを言われることが多々あります。

 

これ本っっっ当に嫌いなんですよね。

自分が当然のように持っている感情が理解されてない感じがして、疎外感とか不安感とか色んな感情が襲ってきます。

私は本心を言ってるだけなのに、なんか嘘をついているって思われてるっぽいんですよね。

 

ほんとうにつらい。なんか話逸れてる感があるがつらい。

 

彼ら彼女らと私とで同じ感情が共有出来ている訳がないです。私は自慢したいとか周りに褒めてもらいたいとかいう感情でやってる訳じゃないので。

私はただ、自分が経験したことを周りに話してその人の経験にして欲しかったり、純粋に楽しんでもらいたくて話しているだけなのに。

 

私と近い感情じゃなくても、他の感情で補完できていればこうはならないと思います。

流石に。

 

まぁこういうのを”性格の違い”だとか、”興味関心の違い”だとか表現して片づけるのも悪くないですが、一歩先に踏み込んで考えてみたら、感情が弱すぎて補完できずまったく別の感情を予測して、人同士のすれ違いが発生することがよくあるんじゃないかと思った訳です。

 

アイデンティティが欲しいと思うのは特殊…?

個人的には本題、記事的にはあとがきの内容なんですが、私は自分のアイデンティティが欲しいと思っています。

たぶんこの気持ちは人より強い。

 

ただ、私のこの感情が周りにはあまり理解されているような気がしなくて、というかこの感情がそもそもない人も結構多いんじゃないかと最近思い始めています。

 

この「アイデンティティが欲しい」という感情は、平たく言えば自己顕示欲になるんだと思いますが、私個人的にはこれはしっくりこなくて、やっぱ「アイデンティティが欲しい」になるんです。

ナンバー1になりたいわけではなくて、ただただオンリー1でありたいというかなんというか。

 

私がこういうことを言うと、「お金儲けがしたいんだね!」「早く大人になりなよ」みたいなことを言われることがあるんですが、いや、そりゃお金はあったほうがいいけどそうじゃなくて、大人?うーん…?大人???ってなります。

 

私がフリーランスとして仕事をしている理由も近からず遠からず。

会社員よりかはなんかアイデンティティがありそう感がある働き方ですし、この辺が心の安寧になってる部分がなくもない。

まぁフリーランスの方が稼げるとか会社に属すのが嫌とかそういうのもあるんですが、結構でかい要素としてアイデンティティがあるっていうのは話してもあんまり理解してくれない気がします。

 

生きるからには意義を最大にしたくない?

人が生きることに意味なんてなくて、生きるってのは死ぬまでの暇つぶしだと言う人もいるくらいですが、どうせ頑張って生きてるんだからなるべく価値がある人生にしたくない?と私は思うんですが、これは特殊なんでしょうか?

 

まぁあれですね、価値がある人生って表現は曖昧ですよね。

お金に困らない安定した人生を価値があるとするのか、自分がやりたいことをひたすらやる人生を価値があるとするのか、それともお金を稼いで豪華な暮らしをする人生を価値があるとするのか、まぁ価値観という字面の通り、価値がある人生は人それぞれの価値観によります。

 

私自身もなるべく価値がある人生にしたいとは思っていても、どういった生き方をしたら死ぬ直前の自分が満足するのかはよく分かっていません。

だって、まだ人生一周目なんですもん。分からないよそんなん。

 

でも、なるべく意義がある後悔しない人生にしたくて、自分にしかできないことをして世の中に何かしらの影響を与えた上で死ねたら後悔は少ないんじゃないかなと思っている訳です。

 

結局のところ何が言いたいか

この記事で一番言いたかったのは、

“自分と周りの人では感情が一致しないんだから、周りの人の感情を分かった気になるのはあかんで”

ということです。

 

決めつけは良くないです。

考えられるパターンを洗い出して、その内のどれか、もしくはそのパターンの複合なんじゃないかと想像するのが限界です。

 

まぁ、この辺も分かる人には伝わるし、分からない人には伝わらないっていう平行線を辿りそうな気はしますが、だからって声を上げない理由にはならないっていう。

 

こじらでした

じゃ

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