水族館の2つめの記事です。めちゃくちゃ久しぶりの投稿です。今回は実際に行ってみての感想を書いていきたいと思います。
海遊館の評価
基本評価
基本評価 | |
オタク度 | ★☆☆☆☆ |
動物の珍しさ | ★★★☆☆ |
混雑対策 | ★☆☆☆☆ |
魅せる努力 | ★★☆☆☆ |
基本評価の観点についてはこちらの記事をご参照ください。
入場料 | |
大人(高校生・16歳以上) | 2,300円 |
こども(小・中学生) | 1,200円 |
幼児(4歳以上) | 600円 |
海遊館を一言で言うと
「超大衆向け水族館」
です。詳しくは下で述べていきます。
オタク度
この水族館の特徴としては、研究成果のアピールが極端に少ないこと、ポピュラーな動物がたくさん展示してあることが挙げられます。ただ、水族館の定番であるイルカショーはありません。
展示されている動物の説明がない
水族館では水槽の上や端に展示されている動物の名称、特徴などが書かれているところが多いです。しかし、海遊館にはその表示がほとんどありません。
これには海遊館の何かしらの信念や思惑があるのかもしれませんが、私はもっと色んな情報が欲しいなと思いました。
珍しい動物
ジンベエザメ
海遊館と言えばやっぱりジンベエザメです。ジンベエザメが見られる水族館は案外たくさんあるようですが、飼育設備がしっかり整っている水族館というのは日本では海遊館と美ら海水族館だけです。
日本の水族館の水量ランキング | ||
1位 | 美ら海水族館 | 7500t |
2位 | 海遊館 | 5400t |
3位 | 葛西臨海水族園 | 2200t |
4位 | のどじま水族館 | 1600t |
5位 | 横浜八景島シーパラダイス | 1500t |
上の表からも分かるように、ジンベエザメの飼育にはバカでかい水槽が必要です。(4位の「のどじま水族館」でもジンベエザメは飼育していますが、大きく成長すると海に還しているようです。)
2位と3位の水量差を見てみてもジンベエザメを展示していることがどれだけすごいことなのかが分かります。いやーとてつもないコストがかかっているんでしょうね。
ピラルクー
他に気になったのはピラルクーです。「どうぶつの森」で10000ベルで売れるアイツです。世界最大の淡水魚、白亜紀から姿をほとんど変えていない「生きた化石」など様々な属性をお持ちです。どの水族館にもいそうなのに案外いないので、久しぶりに見てちょっと興奮しました。
(写真下手でごめんなさい。カメラのスペックがひどいんです。それに、水槽の前を占領する訳にもいかないので。)
このように珍しい海洋動物はいるんですが、定番の動物をかき集めた感がすごいので評価は星三としておきました。
混雑対策
海遊館は大阪の中心部にありつつ、アクセスが良いため、とても集客力のある水族館です。2018年の集客ランキングでは美ら海水族館に続いて第2位の来場者数らしいです。
あれ、また美ら海が1位の海遊館2位か( ’-‘ )
それだけの集客力がある割に混雑対策があまり出来ていないような印象を持ちました。その理由について、海遊館の順路の特徴を説明しつつ話していこうと思います。
逆走していくような順路
海遊館は逆走しているかのような順路と、ぐるぐる回りながら下っていく構造が特徴的です。「水族館の楽しみ方の記事」で書きましたが、水族館には定番の順路というものがあります。
海遊館に関してはその定番の真逆です。まず最初にエスカレーターで上まで運ばれます。そこから森や川に生息する動物を見た後、アザラシやペンギン→海水魚といった順路です。
おそらく、ジンベエザメがいる大水槽を中心に設計されたために、こういう構造になっているんだと思いますが、私が最初に見たときは他の水族館へのアンチテーゼかと思いましたよw
奇抜な順路の難しさ
順路というのは、設計者が「どうすればお客さんに楽しんでもらえるか」「どういったストーリーを作れば感動してもらえるか」を考えに考え、たどり着いた答えであり、一つの芸術だと思うんですよ。そのため、定番の順路というのはそれだけ考え抜かれ、合理的な順路だと言えると思います。
海遊館の順路は奇抜な分、合理性に欠けやすく組み立てが難しい順路じゃないのかと私は思いました。
入ってすぐにカワウソ
入場してエスカレーターを登ってすぐ目にしたのは「カワウソに群がる人々」でした。カワウソは人気の動物だというのもありますが、陰に隠れていることが多く、ほかの動物に比べると見つけにくいです。それらの理由から必然的に滞在時間は長くなります。
私は「うーん、これは議論の余地ありだなw」と誰目線なのか分からない発言をしながら人ごみに揉まれるのでした。
全体的に水面が低い
海水ゾーンに行くまでの水槽の水面が全体的に低いのが気になりました。たしかに、陸に出る動物が多いことや淡水魚は水が少なくても様になるので、どこの水族館でもそういった傾向はあります。しかし、水面が低いというのは混雑の原因になりやすいです。しかも海遊館は逆走ルートで、まだ集中力があってじっくり見たいタイミングでそのコーナーに入ります。
入場者数が少ない水族館であれば気にならないと思うんですが、何せ日本有数の大人気水族館ですからねぇ。
魅せる努力
特にこれといった工夫は感じませんでした。水槽の背景も普通です。人気な動物が多く素材が良いので、変な小細工はいらないっていう考えなのかもしれませんね。真意は分かりませんが。
同じ水槽を何度も見た
海水のコーナーでは同じ水槽を何度も見たのが印象が残っています。
大水槽を中心として周りながら下っていく構造がそうさせているのでしょう。大迫力の大水槽でも何度も見たら「あぁ、またか」と思ってしまいます。
コンセプトが高度で理解が難しい
海遊館ではガイア仮説をテーマとして「環太平洋造山帯」の色んな地域の動物を順番に紹介しています。
まず、ガイア仮説を知っている人自体が僅かだと思いますし、「この地域にはこの動物がいるよね!知ってる知ってる!」と共感できる生粋の魚オタクしか楽しめないようなコンセプトだと思うんですよ。もっと詳細に説明を書いておいてくれればまだ分かりやすいと思うんですけどね。
まとめ
と、まぁ全体的に悪い評価をしてしまっているように見えますが、これは私視点での評価ですw
「超大衆向け水族館」と言ったようにコンセプトを気にせず、海洋動物を学ぼうとせず、順路や混雑対策を見ようとせず、魅せる努力に着眼しなければ最高に楽しい水族館だと思います。つまり、普通の見方をすれば大満足できる水族館ということです。
この水族館に行く場合、魚オタク以外の方は頭を空っぽにして向かうと失敗しないかと思いますw
こじらでした
じゃ
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参考文献(外部リンク)
【公式】海遊館
日本で最も大きい水族館ランキングトップ10!
ジンベエザメがいる水族館【日本編】
【2018最新版】水族館入場者数ランキング!1位は沖縄美ら海水族館
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