どうもこじらです。
子どもの頃からずっと疑問に思っていることがあります。
それは、洗剤を泡立てる行為に対する意義についてです。
泡立てることによって何が起きる?
私は、
「普通に考えて、洗剤泡立てたら洗浄効果薄れね?」
という疑問を抱えながら生きてきました。
だって、洗剤を泡立てたら、泡が出来ちゃいますよね?
それってミクロの世界にフォーカスしたら、洗剤が汚れに接する機会が減るということになると思います。
太鼓の達人をイメージしてください。
洗剤を泡立てていない状態で汚れを擦った場合、汚れに対して洗剤がひたすら押し寄せます。
しかし、泡立ててしまったら、洗剤以外に泡、つまりは空気が汚れに押し寄せることになります。
洗剤に空気が入ることによって、汚れがより落ちやすくなることは有り得るのでしょうか?
いや、流石に空気に洗浄力はないと思います。
だって、空気に洗浄力があったら、お皿を洗う必要はないですし、髪を洗う必要もないです。
空気を圧縮してジェット噴射にして吹きかければ、汚れが落ちることもありそうですが、洗剤を泡立てたときの空気は流石に圧縮されてないと思います。(そりゃそうだ)
じゃあやっぱ、直感的に考えて、泡立てない方が良いですよね。
うーん…。
洗剤が空気と合わさることによって化学反応が起きて、洗浄力が上がるんですかね?
いや、そんなねるねるねるねみたいな仕組みなことある?
うーん…。
調べてみた
このままでは「洗剤、泡立てない方が良い説」を私が世に広め、ノーベル賞を受賞してしまう可能性があります。
それだけはなんとか避けたいッ…!!
……。
ということでググって情報を漁ってみます。
調べた情報の中に私の説を否定する記事がなければ、私の説は立証されます🤗
えーっと、「泡 汚れが落ちる 理由」っと。
一番上にヒットしたサイトを覗いてみます。
うーん……。ふむふむ。
界面活性剤についての説明から入っていますね。
界面活性剤が汚れを落とす原理は実に合理的ですよね。
水と油の「界面」をなくすことによって物質が混ざり合わさるので、汚れが水や洗剤に溶け出し汚れが落ちるんですよね。
はいはい、そこまでは認識の通りです。実に合理的かつ感覚的に正しいと分かります。
じゃあやっぱ、泡立てたら空気が邪魔して界面活性剤が汚れに接する機会が減って汚れが落ちにくくなっちゃうじゃん?
…え、もしかして、界面活性剤によって汚れと空気の境界が曖昧になって空気中に溶けるっていうパターンですか…?油と水以外の境界も曖昧にしちゃうんですか…?
……いやそんなことある?www
いやないですよねww
もう少し読み進めます。
……。
あ、ありました。コラム欄みたいな形で「泡の正体」って章があります。
泡は界面活性剤の作用によってできます。泡を作る作用は汚れを落とすことには直接関係ありませんが、泡が汚れを吸着して液面上に浮き上がらせ、洗っている液体の中の汚れを少なくしています。よって、泡は洗浄効果を助ける働きをしています。
あーなるほどなるほど
泡自体に汚れを落とす作用はないけど、界面活性剤と水が落とした汚れが衣服に再付着する可能性を下げているようです。
ほうほう。
うーん。これは説立証ならずですかね?
いや、でもこの記事は衣類についての記事ですよね。
衣類であれば納得感があります。
洗濯機で洗濯物が回っているイメージをして、泡が汚れを吸着して水面にまで持ってきてくれれば汚れの再付着のリスクを下げられるっていうのは納得感があります。
そもそも洗濯機で洗った場合、泡が接する機会自体が多くなさそうな気はしますが。
もっとあわあわになった、衣類以外の、髪を洗う時や食器を洗う時にもこれと同じことが言えるのでしょうか?
これらについても界面活性剤が汚れに接する機会が減るデメリットを上回るメリットがあるのでしょうか?
もう少し調べてみます。
次の記事。タイトルは「こんなに重要だった!石鹸の泡立ちと洗浄力の関係」です。
これは私の長年の疑問を解決してくれそうな予感があります。
えーっと……。ふむふむ。
あ、へー。
石鹸は界面活性作用が失われやすい性質があるから、泡を落としたときにぬめりが落としやすいんですね。
おもろいな。
いや、違う違う。
知りたいのはそんな話じゃない。
…あ、ありました。
「2-1 石鹸が高い洗浄力を発揮するためには泡立ちが必要」の章ですかね。
そもそも、なぜ泡はどうやって汚れを落としているのでしょうか。
実は泡には、個体の表面に付いた粒子を吸い取って包み込む性質があります。
汚れたものに泡が付着すると、汚れは泡の方に移動、さらに泡の中に閉じ込められます。そこで水をかけると、泡は汚れを持ったまま流されることになり、表面の汚れはきれいになります。
「そもそも、なぜ泡はどうやって汚れを落としているのでしょうか。」
なんか変な文章ですね。中国語を日本語に翻訳したときの文章みたいです。
「なぜ」と「どうやって」が文章の中でこんな感じに絡み合うことがあるのか…。いやただの誤字なのか。
いや、疑問の強さを強調しているんでしょうか。「なぜ」はどこに掛かっているんでしょうか。
うーん、難しい…。
一旦無視します。
内容を確認してみると、汚れが泡に移動して、泡は汚れを閉じ込める効果があるようです。
うーん、原理がよく分かりません。
泡なんてもんは空気です。
あ、もしかして、界面活性剤・水より空気の方が軽いから、空気の方に汚れが押し出されるんですかね?
それなら納得感があります。
しかし、この記事では原理の部分には言及してくれてはいません。
この私の仮説が正しいか確認する必要がありますね。
深掘りしてみます。
…おっ、花王の記事か。ふむふむ。
【特集:泡】ってなんか面白いですね。ニッチすぎる
記事のタイトルは「泡で汚れは落とせない? 化学界も驚愕の新常識」です。
これは期待が膨らみます。
……えーっと。ふむふむ。
…えww
出だしから泡は演出でしかないとか言ってますよこの記事ww
「泡で汚れは落とせない」「泡は洗浄剤の演出でしかない」
界面活性剤の世界ではこれが長年の常識だった。
この常識が覆されたのは、わずか2年前のことだった──。
興味深すぎるww
同時に、2年前にこの常識が覆ったとも言ってますね。
2019年の記事なので2024年時点では7年くらい前になりますか。
なんなんでしょう。興味をそそりますね。
てか、7年前より昔は演出だけが理由で泡立つ仕様にしてたことになるじゃないですかwww
てか同時に、7年前より昔の記事で、泡の効果について語ってたら検証不足の”誤った内容”ということにもなりそうですw
だって、衣料用洗剤のシェアが4割近い、日本で界面活性剤について最も詳しいと言っても過言ではない花王が「演出です」って言ってるんですもんww
尚更7年前に何故常識が覆ったのかが気になりますw
…ありました。「学会がざわついた “バキューム泡”」の章です。
……あーなるほどおもしろいww
泡には弾力性があって、一定の細かさになるとぎゅうぎゅうになるらしいです。そして、そのぎゅうぎゅうの泡の中に汚れ(油)があると、油が泡に引き込まれるらしいです。
これは原理的に納得感があります。
泡には球形に戻ろうとする物理的な力がはたらく。ぎゅうぎゅうの満員電車では他人の動きに巻き込まれそうになるが、油も強引に戻ろうとする泡に引きずり込まれるというわけだ。
いやおもしろすぎるww
てか、この記事書いた人、構成力と説明力が高すぎるな
調査結果
さっきの私の仮説は間違えてたっぽいですね。
空気の方が軽いから押し出されるのかなと思いましたが、今思うと粘り気も考慮したら間違いだって気づけそうな気もしますね。
まぁ、実際がどうなのかは知りませんが。
今回調べて、良い期待の裏切られ方をして嬉しいです。
色々調べてみたら思ったより学びがありました。
たのしかったです。
てことで調査結果をまとめます。
最下層のレイヤーの結論というか、学びは以下ですね。
- 泡立ちが細かくなってぎゅうぎゅうになると泡に汚れが押し込まれ、泡に汚れが吸着される
- 割と最近までは、「泡は演出でしかない」というのが常識だった
そして、その上のレイヤーは以下です。
- 泡が汚れを吸着して、液面に吸い上げるから汚れの再付着を防ぐことができる(信ぴょう性は不明だが、正しくはありそう)
- 石鹸は界面活性作用が失われやすいから、手を洗った後に流しやすい
- 世の中で泡について理解してる人は意外に少なそう
泡について少しだけ知見が深まりました。
こじらでした
じゃ